K i n K i K i d s 10 t h A n n i v e r s a r y i
n T O K Y O D O M E in TOKYO DOME 2007.07.22 |
■10周年の記念イベントに選ばれたのは日曜日。の夜。18時半開始のイベントであれば、23時東京駅発の夜行バスに乗れば、月曜日の朝には取り敢えず会社に行くことができます(ヨレヨレだろうけど)。でも、今年の私は用意周到でした。年度始めの4月に、7月21日を挟んで2日ずつ有給を、他の人の休暇スケジュールが決まる前に取りましたからね。自分はそんなに記念日にこだわる方じゃないと思ってましたが、なんだかんだいってこの念の入れよう(笑)。パンフで剛さんが、「女性は記念イベントって絶対気になるから、早くこのイベントの決定をお知らせしたいと思ってた」みたいなことを言っておりまして、なんでこうもファン心理というか女性心理が手に取るようにわかるんだろー、といたく感心したものです。
■私の予定では、「15時ごろ着いてグッズを買い、まあ買う人多いだろうから2時間ぐらいかかるかなあ、そうなると17時ぐらいになって、そのまま入場ー」、という完璧な(全くザルな)スケジュールだったのですが。後楽園駅に着いた途端、目を疑う長蛇の列。このペデストリアンデッキの下を通って、小石川後楽園の方まで続かんとしている列が、水道橋方面のグッズ売り場からの列だなんて。一体買うまでにどんだけかかんだよ…。と途方に暮れかけましたが、目の前の25番ゲート前にも売り場があったので、別にいいやとここで買いました。1時間かからなかったんじゃないかと思います。聞くところによると、12時からの販売時間を8時半に繰り上げたとか。そんなに早朝から並んでたんですね…。気合いの入り方が違いますね…。ペンライトは午前中に売り切れたそうですね(12時から販売する予定だったのに)…。妙に時間が空いてしまったので、マン喫なんかに行ってしまいました。
■入場は開演直前。ステージはといえば、バックスタンド前にちょこっと半円形の張り出し舞台があり、真ん中に大きな「10th Anniversary」という文字のオブジェがしつらえてあります。ステージ部分にあたる足場は狭く、舞台上は円筒状に配置された5面のビジョンで占められてる感じ。上部がプロジェクションスクリーンで、下部はLEDだったのかな。そこから外野スタンド下の壁に沿って細長いビジョンが左右に伸びてました。半円形舞台の真ん中から、マウンドにかけて長ーく花道が伸びてます。その先端には大きめの円形ステージ。円形ステージは外周部分がちょっと低くなっていて、そこにバンドさんがぐるっと配置されるという大変ユニークなセッティングでした。ほんとにステージが占める面積というのはちょこっとで、外野スタンドの端っこまでお客さんが入ってるし、グラウンド上も円形ステージを囲んでお客さんで埋め尽くされてる。東京ドームでこういう風景は見たことありません。いつもより1万人以上も多い6万7千人という数字を聞いて納得。
M01 硝子の少年■暗転とともに、円筒形になっている上部ビジョンにこれまでのシングル・タイトルが映し出されます。「2007年 Brand New Song」から年を遡る順番で。ただのテロップではなく、アルバム「39」のデザインコンセプトに合わせたCGで。下部はモノクロの風のような抽象的なイメージCGが映し出されてました。エンドリさんのお台場OPみたい。そして「1997年 硝子の少年」の文字が現れるとともに、半円形ステージにKinKi Kids登場。大歓声。で、「硝子の少年」。振り付けはありませんでしたが、大変小さいステージにもかかわらず、キンキさんは律儀にクロスに動いて左右のお客様にそれぞれ顔見せしてました。スタンドに手振ったり。
M02 雨のMelody■続いて「雨のMelody」を歌いながら、中央の円形ステージに2人並んで歩いてきます。どうもカラオケじゃないみたいだけど、バンドさんは一体どこに?…と思ってたら、ここのステージの外周にお揃いでした。床が黒くて皆さんも黒いカッコだったから、全然見えてませんでした。っていうかキンキさんしか目に入ってませんでした(汗)。テレビ出演で期待が高まった葛城さんはいませんでしたね。でも、進むにつれてこりゃー葛Gの男臭いギターの出番じゃないよな、と納得しました。
MC1■歌終わりでまず光一さんがご挨拶。「KinKi Kidsの堂本光一と申します」。なんか下向きながら言ってますよー。見てるほうが照れる(笑)。次に剛さん…なんですが、なかなかマトモに挨拶をせず、「どうも」「どうも」なんて言いながらステージの周りをぐるぐると歩き回ってたもんですから、光一さんが早々にケツをお触りしてなだめてたと思います。…やだこんなグループ(笑)。2人とも白いスーツに白いシャツで胸には赤い羽根っぽいコサージュ。光一さんは黒ラメのネクタイ、剛さんは黒い襟飾りみたいなの(後述)をつけてました。剛さんはチャコールグレーのターバン風な帽子を被ってました。カワイイ。
光 いつもの冬のコンサートは5万5千人くらいなんですが、今回6万7千人入ってるんですよね。それでも、冬のコンサートとかは3日間あるせいか、いつもは友人に「チケット取れないかな?」って言われたことはあまりなかったんたけど、今回は「チケット取れない?」って聞かれましたね。
※客席からはザワザワと「友達いたんだ?」の声が。どないやねん堂本光一(笑)。しかし剛さんも同じ気持ちだったようで。
剛 「友人」に!?
光 そこ驚くとこちゃうやろ(笑)!沢山はいないですけど。でも、今回は一人でも多くのファンの方に入ってもらいたい、ってことで、一切知り合いとかにはチケット出してないんですよ。
※それでもオレは自然体では外れたわけですが…。一体どれぐらいの応募数があったんだろー。
光 今日ドームに入った時、外の列がすごいことになってましたね。でも、ドームで夏のコンサートってやったことないから、楽屋入ったら何か冬の感じがした。
剛 そういう錯覚を起こしますよね。
光 今回のこのイベントは、コンサートとは呼びたくないと思ってまして。これは剛とも一致した意見だったんですけど。一致…してますよね?
※剛さんのリアクションが記憶にないが、一致してたことは間違いないです。
光 コンサートとは呼びたくない。じゃあ何やねんと言われるとよくわかんないんですけど(笑)。10周年というと、「おめでとう」とこちらがお祝いされる機会が多いわけですが、皆さんへの感謝の気持ちを表したいなと思いまして…。僕らだったらやはり、言葉よりも、歌や、…歌で(踊りはなかったのでね)それを表現したいと思ってます。ライブで盛り上がるというのもいいんですけど、また違った感じで、ある意味この大きな空間を贅沢に使ってしまおうと。…って君のそこ一体何があんねん!
※剛さんはミニテーブルの上で、なんか粉状のものを飲んだり、液状のものを飲んだり、喉スプレーをしてみたり。
特にマグカップみたいなので飲んでる姿がビジョンに写った時には、「家か!」と思いました。
剛 ノドのケアをね。アーンてしたら君にもやってあげますよ。
※……アーン…………(爆死)。
光 オレなんか水2本とタオルだけやで!
※水2本と白タオル1本。大変男らしい潔さ。
剛 だって「硝子の少年」「雨のMelody」って…
光 わかる!辛いよね!
※世界でKinKi Kids2人だけができる(わかる)会話だなあ。
剛 キーが高いじゃないですか。いつもは下げたりしてるんですけど、今回はこういう趣旨だし、原キーのままでいくかってなったもんで。さらに「雨の…」は最後転調までしますからね。
光 今回は一部除いて全部フルコーラスで歌いますのでね。
光 なんかね、インターネットとかでは、今日は2人は出てこないんじゃないかっていう噂があったようですよ。じゃあ誰が出んねん?!
※光一さん、スタッフから(なのか自らなのか)ネットの話題仕入れるのやめて欲しいなあ…。
剛 チケットが3900円ですからね。まさか、あの偉大なKinKi Kidsが、3900円で見れるはずがないと。皆がそう思うのも無理はないですね(笑)。
剛 オマエ、汗かいてるで。踊ってないのに。大丈夫?これは何かの前触れですよ。
光 あっついですね。皆の熱気がね。
剛 オレは次の曲ぐらいでもう上脱ぎますからね。
光 今回、皆さんに好きな曲を選んでいただいて、僕と剛もそれぞれ選んで、ベストアルバム「39」をリリースしたわけですが。この10曲を見ると…皆さん、暗い曲がお好きですか(笑)? まあ、僕らも暗いんで、類は類を呼ぶということですかね。でも、これを聞いた友人にも、「KinKi Kids、いい曲多いよね」って改めて言われたりしました。
剛 誰やねんその友達って!気になって仕方ないわ。どういう遊びしてんのかとかすごい気になるわー。…どなたか存じませんけど、ここに来てはったら、光一とお友達になってくれて、ホンマありがとうございますー。いやー、今日は10周年というよりも、オマエに友達ができたことをお祝いしたいぐらいやわ。
光 皆さん、座りません?立ちたい?10年僕らを応援してきたってことは、皆さんも結構年だと思うんで。座ると見えない?じゃあ、アリーナだけ立とうか?
※基本的には立ってたいんですけど、光一さんは積極的に座らせたかったみたいですね。
剛 じゃあ、次の曲まで立つ事にしたら?
光 立ちたい人ー?座りたい人ー?………どっちやねんボケ!!!!!
剛 10周年記念イベントで「ボケ」とか「ハゲ」とか…。
光 「ハゲ」?!
剛 アカンアカン、こここんなに喋る予定やなかったんですよ。でもオマエが何かするとオレがかぶせてしまうし、オレが何かするとオマエが何かするし、キリがないねん。もう建さんなんて銅像みたいになってますよ。またジャニーさんに怒られる。
光 「ユー達、サイアクだよ!」「下品極まりないよ!」(笑)。反省会だ!反省会!…そうそう、21時30分を過ぎると、条例でここ音が出せなくなっちゃうんだよね。喋りすぎて歌えなかったなんてことになるとね。
剛 あんなにれんしゅうしたのに…。
光 あ、いつもは歌に行こうとすると「えー!!」って言われるのに、今日は拍手が起きた!
※いえ、これは剛さんの「れんしゅうしたのに…」がカワイカッタのでおきた歓声だったと思います。
光 それでは、皆さんの好きな曲で第5位に選ばれた「恋涙」を歌いたいと思います。
M03 恋涙■ということで、「恋涙」をセンターステージで。歌前のイントロが、長いMCの鬱憤を晴らすかのようなヘビーなギターソロだったのがちょっと面白かった(違うだろうけど)。間奏ギターソロもすっげカッコ良かったッス。剛・作詞、光一・作曲ってのは、なんというか、KinKi Kidsの本質みたいなものが、良い意味でも悪い意味でも(悪い意味でも!)よく出る組み合わせだと思うんですよね。思想なんて大層なものじゃなくて、2人の住む世界の空気感みたいなもの。だからファンが好きなのは当然。ワタシも好きですよ。でも必ずしも「本質」=「クオリティ」ではないし、「好き」=「良い」ではないし…。っていうかなんかある意味リアル過ぎてイタイんじゃないのこういうものを世の中にさらしちゃっていいものなのかしらいやいけないわ何か勿体無い気すらするわ、とか、好きすぎていろんなことを考えてしまうもので、敢えてマイ・フェイバリットには挙げませんでした。「愛のかたまり」も同様。光 わっ、(剛さんがジャケット)脱いでるっ。
剛 もう結構前に脱いでましたけど…。
光 キミのコレはどうなってるんですか?すごい簡略化された服やなあ。
※ジャケットの襟だけ取り外したようなものを剛さんは首に下げてたんですね。インナーは普通の白いノースリーブTシャツでした。
剛 最新の金太郎ファッションですよ。
足跡映像■ここでKinKi Kidsの10年間(?)を映像で振り返るコーナーへ。皆さん着席。2人ともどういう映像が流れるのか全然知らないとのことでした。ビジョンのみ明るく、会場は暗転で真っ暗。キンキさんも一緒になってずっと見ながらコメントをしてました。デビュー前
アイオンとか、ホワイトシアターの時の映像とかですかね。割とお馴染みのものかと。イベント編
豊川稲荷でのデビュー会見、KiSSのイベント、お台場Dツリー点灯式、フィルムコンとかの映像かな。KiSSのイベントで丸ノ内に行った剛さんの映像をみて、光一さんが「オットコマエやなー!」って普通に言ってたのがツボ。デビュー会見の時は「髪の毛が元気な頃ですね」とも言ってたな。CM編
ANAパラダイス沖縄(「ジェロマ」verと「フラワー」ver)、Panasonic(デジカメ1パターンのみ)、Dars(「KinKi Kids Forever」のランドリーverと、「愛のかたまり」の猿ver)、UCカード(3パターン)、十六茶(2パターン)。剛さんが「♪おいしいと〜へるし〜の〜、バ〜ランスバ〜ランス」と一緒になって口ずさんでいたのがカワイカッタ。個人的には2年目のパラダイス沖縄の映像で泣きそうになったオレ。アレを超えるCMはもうない。ドラマ編
「金田一少年の事件簿」、「若葉のころ」、「銀狼怪奇ファイル」、「ぼくらの勇気」、「青の時代」、「きみといた未来のために」、「To Heart」、「天使が消えた街」、「Summer Snow」、「ロシナンテの災難」、「ルーキー!」、「ガッコの先生」、「リモート」、「元*カレ」。主題歌タイアップのやつだけって言ってましたがこれだけある。いやー、改めて「若葉のころ」のED映像は神だなと。伊藤PのドラマってEDだけは素晴らしいんだけどな。「天使が消えた街」は達ちゃんがタンカをきる第1話の名シーンが流れたんですけど、光一さんは「これ全然憶えてへんなあ」とアッサリ言ってたのにオドロキ。しばらくして、「あ、今思い出した」って言ったのにさらに笑った。なんて自由なんだ。「ルーキー!」では光一さんの女装シーンが延々流され、痴漢されるシーンでは「建さんちょっと喜んでますけど、オレですから!」とか口を挟んでましたね。でも「やっぱりよく見ると姉ちゃんに似てるなあ」とか自分で言ってた。そういや剛さんは芸者さんのカッコしたとき、「オカンそっくりや!」って鏡見てビックリしてましたね。関係ない話。「元*カレ」では内山理名との濃厚キスシーンが流れたあと、エレベーターに広末涼子と2人きりになるシーンに切り替わったもので、光一さんが、「今度はエレベーターで?!違う人と?!」とか言ってて笑った。別に何もしませんから。エロ過ぎ。趣旨はわかりますけど、光一さんのドラマとして「ハルモニア」、そして何より「Cyborg」が入ってないのは残念。どっちもDVD出して欲しいよー。LIVE編
97年夏のツアーOPの衣装をして、「鎧か!」というツッコミを入れていた光一さん。98年の春コン…かなあ、伝説化している水色の王子様衣装では歓声がおこってました。98年の夏コンでは、「雪国」と「宇宙刑事ギャバン」の映像が。光一さん、熱唱する己の姿を見て、「サイッッテーですね!!!」「アキバ系の走りですよ」と言ってたのが笑えた。なんだアキバ系の走りって。ただのヲタじゃないですか(笑)。00年の雨のハマスタの映像は初めて見るものでしたね。中止のアナウンスをキンキさんが聞いてるところ。この後に光一さんが「ちょっと待て!」って言ったんだよねー。そこまで流してほしかったなあ。あとアジアコン(2回目)の映像も流れました。■あと紅白で「フラワー」歌った映像とか、最初のギネス認定の際、東京ドームで認定書を何故か山Pからもらったときの映像なんかも流れましたけど、どんなカテゴライズだったかは忘れてしまいました。映像の尺が長かったこともあって、終わった時には空気がすごく弛緩してて、まるで家みたいな雰囲気になっててちょっとオドロキました。6万7千人もが終結しているのにこのまったり感はすごいなと。
M04 Love is… 〜いつもそこに君がいたから〜■ステージ上が再び明るくなると、いつの間にかバンドさんがステージ上に車座になっており、皆さん譜面台を前にイスに座っています。光一さん曰く、「今までこういうことはやったことないんですが、ここからはアンプラグドな編成でやってみたいと思います。しかしも向かい合って歌っちゃうからね」ということで、キンキさんもそこに加わり、言葉の通り向かい合います。「こんなに優しくなれたのは、君がいたから…なんて向かいあって歌うのはちょっとテレますけど」ということで、「Love is…〜いつもそこに君がいたから〜」。光一さんは、「とても最近の曲なので、第4位に皆さんがこれを選んでくれたってことが結構意外だった」みたいな感想も言ってたと思います。あの冬コンの後にアンケートを取ったんだから、こうなるのはオーディエンスとしては当然に思えたんですがね。演じている方の手ごたえと、見る方の感じ方って違うもんなんだなあ。2人とも素敵に歌い上げてくれました。iコンよりイイ歌だった。剛さんはファルセット使わないで普通にあのサビの高音出してましたね…。どんだけ声域が広いんだっ。あそこは敢えてファルセットで抜いた方が優しいとは思いますが。歌終わりで、「やっぱりテレますね」と光一さん。剛さんは、「そうでもないぞ」「テレておるのか。微笑ましいのう」と、何故か殿キャラで返してました。っていうか剛さんは歌ってるときほとんど目をつぶってますからね。
Your Favorite Song of KinKi Kids 発表■続いては、「Your Favorite Song of KinKi Kids」の11位以下の曲目を発表。11〜20位、21〜30位、31〜39位と3回に分けて、ビジョンにカウントアップされていきます。その時のBGMをステージ上のバンドさんが毎回生演奏して下さったのにキンキさんも恐縮してましたね。現在JEのホームページでも公表されてますが、個人的には「キミハカルマ」の意外な上位っぷり(38位)に妙にウケました。いやワタシも好き!それにしても「KinKi Kids forever」が13位ってのはありえないよね。なんでこんなに下になっちゃったのかなあ?…というふうなお話をキンキさんもするのかなー、と思ったんですけど、そんなに盛り上がらず、さらっとランキングを見るって感じでしたね。光 「このまま手をつないで」とか昔の曲がこれだけ上位(17位)にきてるのも嬉しいですね。ドラマチックな曲ですよね。これ聴くとなんかライブも終わりやなって気がせえへん?
※「FRIENDS」(18位)の方が古い曲だったりするんだけどね。
剛 しますね。
光 構成で3曲目とかに入れてみても、何か違うなあと思ってやっぱり後ろに持ってきちゃうんですよね。光 「Kissからはじまるミステリー」(36位)は、剛さんのドラマの曲だから、「Tsuyoshi's Favorite」に入れるべきでしたよね。後で気づきました。
剛 ボクも選んでたんですよ。でも、「あ、それ、光一が選んでるからよけといて」って言われて。
光 でもオレも、「それ剛が選んでるからよけといて」って言われた曲ある。
■最後に、アルバム「39」にちなんで、栄えある39位の発表。それがよりによって「5×9=63」だったものですから、なんというか皆「こんなことがあるのか!」というような気持ちになりました。
光 みんな知ってる?この曲。別にわざわざ買って聴くほどの曲じゃないですから。
剛 お友達が持ってたら借りて…それぐらいでいいですよ。買って聴いたらラジカセをこう(ガーンと)したくなりますから。
光 その場でテキトーに作ったんだよな。どんな曲やったっけ?
剛 ♪ごくろうさんですつよしさん〜、ごくろうさんです、つよしさ〜ん、って。
光 今日は歌いませんよ。ホントにねえ、「それでは、『39』にちなんで、39位のこの曲を歌いたいと思います」とかっていけたらカッコ良かったんですけどね。
剛 このイベントの打ち合わせの時、「そういや39位の曲って何?」って、ちょっとええこと思いついたぐらいの気持ちでスタッフに聞いたんやけど、「えーっと、『5×9=63』…」って聴いた途端、「あー…」って、なんかその話ごとなかったみたいな雰囲気になりました(笑)。
ビデオレター1■「お祝いのビデオレターが届いています…」ということで、皆ビジョンに注目。キンキさんも誰から届いているか全然知らないとのことでしたが、しょっぱなは山下達郎さんでした。でもビデオレターではなくて写真+音声のみでしたね。しかも写真もキスミスのレコーディングの時のやつだったりして。流石ヤマタツ…。内容としては、「人には、人生の中で勝負をしなきゃいけない時というものがあると思うのですが、『硝子の少年』はまさにその勝負の曲でした」と。「デビュー後の横浜アリーナで、皆がこの曲を合唱しているのを聴いて鳥肌が立った」というようなことも言ってらしたかと思います。最後に、「また機会がありましたら一緒に仕事をしましょう」という嬉しい言葉でシメて下さいました。
光 また一緒にやりましょうって…ホンマかな?
剛 これだけ証人がいるんですから、大丈夫ですよ。
※ここ夫婦みたいな会話でツボでした。
M05 月光■再びアンプラグドな編成で「月光」。こういうアレンジでも曲の良さが損なわれないってのは、いい曲であることの証。特にピアノアレンジがジャズっぽくハマっててカッコ良かったです。
ビデオレター2■続いては吉田拓郎さんから。「KinKi Kidsがデビューしてブレイクしていくさまを近くで見られたこと、一緒にお仕事した4年間は人生にとって大切な時間となりました」「今でもプライベートではお好み焼きを食べに行ったりしてますけど、これからもお付き合いください」「仲良くしろとは言いません(笑)!ご活躍をお祈りしています」って感じかな。拓郎さんは「僕らの音楽」で話しきった感がありますから、まあこんなもんでしょう。それにしても拓郎さんはキンキの仲っていうのを未だに疑っているというか、掴みきれないでいるというか(笑)。拓郎さんのそんなスタンスが逆にイイです。
M06 Anniversary■この間、バンドさんはステージ上から既にはけ、ステージの真ん中にぽっかり穴が空いています。穴の中にはグランドピアノが天板を閉めた状態で、ちょうどその天板とステージの床が同じ高さになるように埋まってます。キンキさんはステージからそのピアノの上にひょいと移動し、のっかったままピアノはセリ上がっていきます。楽器にのっかっちゃうってのは大胆ですねえ。「今までに皆さんが聴いたことの無いアレンジで…」ということで、ピアノ1本だけで、ゆったりと「Anniversary」。…on piano(笑)。パンフで光一さんが「10周年にとっておけば良かった曲」と書いてましたが、その言葉の通りにこの日にピッタリ過ぎるほどでした。
ギネス記録更新認定式の映像■昨日(7月21日)、ここ東京ドームで行われたというギネス記録更新認定書の贈呈式の様子。まだアリーナには座席とか全然無い状態。レッドカーペットがひかれて、急ごしらえと思われるステージ上で、ギネスの社長から「デビュー以来25作連続オリコンチャート1記録」の認定書を受け取るキンキさんの様子が流れました。シャチョさんはこの表彰のためだけにイギリスから来日し、すぐロンドンに戻ったそうです。まーなんてことない表彰式の映像ではあるんですが、剛さんは認定書受け取る前に笑っちゃってるし、認定書を2人一緒に受け取ってる様子もなんかムリヤリだし、最後はけるときも、迷いながらもキンキさんの前をシャチョさんが横切ってったりして、そういう細かい段取りのぎこちなさに客席は笑いが絶えません。光 もう君らの笑いどころが全っ然わからん!
剛 なんかファーッとしとるんですよ。全体的に。僕らと言うよりも周りのスタッフがなんかすごいアガってたな。司会の人も「えー、こ、これよりー」とかってかんどるし。
光 照明のスタッフもつまづいたりしてたな。
※ワタシここらへんうろ覚えだなあ。
剛 そうやねん。オレなんでちょっと笑ってたかっていうと、それが目に入ったからやねん。だってそんなにたいした照明もいらないのにさー、ステージ下の狭いスペースでなんやガッチャガッチャガッチャガッチャやってんねんもん。大事な時ですよー?
光 今の世の中の状況とかから考えて、この記録が破られることはないんじゃないかとも言われましたね。
剛 それなのにね、今ちょうどその辺りにいる人たちですよ。ガッチャガッチャガッチャガッチャとね。
光 大事な時やのになあ。
剛 そうですよ。
光 …ガッチャガッチャガッチャガッチャと。
剛 …君も言いたかったんじゃないですか(笑)。
光 うん。ずっと羨ましいなあと思ってた(笑)。
M07 ボクの背中には羽根がある■今度は再びフルバンドの演奏で「ボクの背中には羽根がある」。光一さんはこの曲を、キンキさんの第2フェーズ突入曲として重視していることが、この日のコメントからも、パンフからも感じられますね。あと、この日歌った全10曲のうち、実に3曲が織田哲郎の作曲なんですよねえ。いつも言っているけど彼の存在はKinKi Kidsの音楽面においてとても大きい。その割にあんまりフィーチャーされないよな。
ビデオレター3■最後は森光子様からのメッセージ。「毎年必ずお会いするのは初詣ですね。お年玉あげてます。2人とももらい方がとても上手です」「♪がらすのしょうねんじーだいをー(なんか突然歌い出しました)」「皆さん、これからもKinKi Kidsをどうぞよろしくお願いします」みたいな感じかな。光 実は今日もいらっしゃってるんですよね。今日はオレらとファンの皆だけでわしゃしゃしゃしゃ〜ってやるつもりだったんですけど(笑)。
※そんなにハメも外せないと言いたかったんでしょうか。
光 僕は忘れもしないです。デビューが決まった時、森さんに報告に行ってね、パワーをいただきました。
剛 ボクも以前、ボクが元気がないってことをスタッフから聞いてご存知だったみたいで、舞台袖で、「ちょっといらっしゃい」って、手を握ってね、「今パワーを送ってるから。大丈夫だから」って言っていただいたことがあります。
光 ホントにこちらの方がいつも元気をいただいてますね。
MC2剛 なんかオマエの歩き方さー、骨が足りひんみたいやねんけど。大丈夫ですか?
※ヤンキー歩きのひどいやつみたいなマネを剛さんがやります。
光 ドラマの役のせいでそういう歩き方になったんですよ。
※違うと思うんですけど(笑)。光 次は「ツヨシセレ…」
※ツヨシ「ズ」を入れようか入れまいかみたいなところでかんじゃったみたい。剛さんはすかさずツッコミ。前半でもそういう場面がありました。
でもホントは「Tsuyoshi's Favorite」だからね(笑)。
光 …反省会や(笑)!「ツヨシセレクション」から1曲やりたいと思います。
剛 「KinKi Kids forever」を。これは僕がすごく好きな曲で、作曲が北欧の方だと言うこともあって、リズム感とかが他の曲とは違った感じがしますね。えー、この「KinKi Kids forever」は…
光 (突然)最後の方はね、皆さん一緒に歌ってくださいね。
剛 なんで突然入ってくるんですか(笑)。オマエのそういうところが天然やねん!
光 いや、いまそのまま曲にいっちゃうといけないなと思って。これだけは言うときたかったから。
剛 曲にいくときは、「それでは聴いてください、『KinKi Kids forever』」って言うでしょ。「この『KinKi Kids forever』は…」じゃ普通いかないでしょ。
光 でもそのまま流れちゃったらいけないと思ったからー。
剛 普通は流れていかないでしょ。
光 …………………えろうすんまへんでした。ホンマすんまへんでした。
※光一さん、うつぶせになって身体をピンと伸ばしたまま土下座ならぬ土下寝(笑)。しばらくその状態のまま。
剛 ちょっと、そんなカッコじゃ曲にいけないでしょ(笑)。別に後で楽屋で「あそこゴメンな」言うてくれたらそれで済む話でしょ。
※困ったように笑いながら、床に寝そべってる光一さんの肩をポンポンと叩いてなだめている剛さんの様子が激ツボでしたね。
それにしても光一さん…剛さんにはからっきし弱いですね(笑)。すぐ折れる。どれぐらいこの痴話喧嘩が続くのかしらーと
ワクワクしながら見てたんですけど、すぐ収まっちゃいました。ま、これが円満の秘訣だよなー。
M08 KinKi Kids forever■この前に皆さん再び立ったのかな。英語バージョンの「KinKi Kids forever」。改めてこういうバンド編成で聴くと、すっごいシンプルな曲なんだなあ。光一さんのお言葉どおり、最後は皆ちゃんと歌ってましたけど、♪NANANA〜のあたりの終わりどころがよくわからなくて、ちょっとうやむやな感じになっちゃったかも。
M09 99%Liberty■ここまではゆったり、しっとり進んできたイベントですけど、この曲だけはライブみたく盛り上がろう!ということで、「Koichi's Favorite」からこの曲。しかし光一さん、いきなり歌詞がとんでしまいましたー。客は大盛り上がりでしたが、光一さんにとっては不覚だったのでは。その後はハジケた感じで、円形ステージの周りにいるバンドさんのところに降りていって歌ってましたね。剛さんもいくのかなーと思ったのですが、ステージ上で相変わらずマイペースに歌ってました。光一さんは♪最悪だアナタは〜、を、♪最高だアナタ達は〜、と変えて歌ってたりもしてましたね。光一さんがこういうことするのってナニゲに珍しい。大サビ前で銀テープがアリーナ一面に射出されました。すげえ量。最後みんなで飛んでシメたのかな。
M10 愛のかたまり■いよいよオーラス。勿論第1位に選ばれたこの曲。曲前に客に向かって、「そんなにこの曲が好きですか!」って光一さんが言ってたのがなんかツボでした。「ええか?ええのんか?!」みたいな(違う)。結構大合唱だったと思います。キンキさんに聴こえてたかはわかりませんが。この曲も最後みんなで飛んでシメました。
■最後に一人一人バンドさんの紹介。建さんはキンキさん1人づつとハグして去っていきました。バンドさんが花道を歩いてバックステージに帰っていくのを背にしながら、キンキさん2人だけでご挨拶。光一さんは、「僕ら2人とも、言葉で伝えるのがあまり得意ではありません。でも今日は、皆さんへの感謝の気持ちが…伝わったでしょうか?」…ここで客席の温かい拍手。しかもなかなか止みませんでした。この場面がこのイベントで一番美しかったんじゃないかなあ。光一さんは今回、司会進行の役割もあったわけで、全体的に喋らな喋らなって感じではあったんですけども、決して段取りくさくはなくて。「ホーム」にいるという安心感が饒舌にさせているという感じでした。「言葉だけでは伝えきれない気がして、今日はできるだけこの言葉は使いたくなかったのですが…ありがとうございました!」と男前にシメてくれました。続いて剛さんは、「僕らは、皆さんが思うより皆さんを大事に思っていますし、愛しています」なんてことを言ってましたね。イベントの雰囲気がまったりしていることもあって、剛さんはそんなに上がってはいなかったけど、決して下がってはいなかったです。その証拠に、最後に珍しく剛さんから光一さんをハグしにいったりしてました。でも、これがなんともぎこちないハグで(光一さんがちょっと不意をつかれたからかもしれないけど)。そのぎこちなさこそが「KinKi Kids」だなあとしみじみ思ったりしました。キンキさんが去った後も10分ほど拍手は鳴り止みませんでしたが、再び2人が登場することはなく、約3時間で終了となりました。■10年は通過点。そのささやかなお祝い。東京ドームという大舞台にもかかわらず、なんともささやかな空気の流れるイベントでした。それもまた、KinKi Kidsらしい。えー、最後に、光一さんはこの後の「反省会」をえらい楽しみにしていることが言葉の端々から伝わってきてたので、その盛り上がりがどうだったのかがトテモ気になるところではあります(笑)。
以 上